「ととのう」という言葉が流行り、最近では、サウナ専門店なども出てきましたね。
筆者もサウナ後のサッパリとした感覚が好きで、温泉に行ってサウナがあれば必ず入るようにしています。
パーソナルトレーナーをしていると、よくお客様より「サウナってダイエットに効果はあるの?」といった質問を頂きます。
サウナはリラックスして汗をかくのに良い方法ですが、本当に効果があるのでしょうか。
本記事では現役のパーソナルトレーナーが「サウナのダイエット効果」やメリット、NGパターンなどを詳しく紹介します。
目次
サウナにはダイエット効果はありますか?
結論、サウナには間接的なダイエット効果があります。
しかし、サウナが直接的な体脂肪の燃焼を促すのはわずかなカロリー消費です。
前提として、あなたがサウナにいる間、少しの体重減少が起こっています。
それはあなたが体の水分量を発汗しているからです。
もう一度水分を飲み始めれば、飲んだ分だけ体重が戻ります。
サウナに入ることで、カロリー消費を助けることができるかもしれませんが、体重を落とす目的でサウナだけに頼らないようにしましょう。
「サウナで痩せられた!」というお声も見かけますが、それはサウナに合わせてポジティブな運動や食事コントロールを行った総合的プログラムによるものがほとんどです。
つまり、サウナがダイエットに役立つかどうかは、他のダイエットプログラムとの相関性によるものとおさえておきましょう。
サウナを活用したダイエットメリット
では、サウナにはどういったダイエットのメリットがあるのでしょうか。
代謝促進
サウナには老廃物の排出や血流増進といった「新陳代謝」が活性化します。
体脂肪を燃やしたいのに、流れの悪い血流ではいい栄養も、燃やしたい脂肪もエネルギーに変えられません。
サウナには、この流れを良くして、どんどん血流を加速させます。
痩せやすい体は総じて「血流」が良く、健康的なのは明らかです。
サウナは血流を良好にして、代謝を促進させ、結果として、ダイエットにいい効果を生み出します。
むくみが取れる
特に女性に言えることですが、浮腫んでいる状態でダイエットは好ましくありません。
また、体重が痩せていても、見た目が変わらない… なんてことも。
サウナは汗を排出して、体内の余分な水分や塩分を同時に排出してくれる作用があります。
そのため、むくみが効率よく排出されて、ダイエット効果が期待できます。
外食や会食などで高塩分な食事が続いた場合、サウナを活用するのはオススメです。
自律神経を整えて睡眠の質を上げる
サウナの温熱刺激は、自律神経の調整機能を整えます。
自律神経が整うと「安眠効果」や目覚めやすくなったり、睡眠のバランスが良くなります。
睡眠はダイエットにおける重要な要素ですので、サウナは睡眠の質を高めて間接的にダイエット効果を生み出します。
(ダイエットと睡眠の関係性については以下の記事も参考にしてみてください)
ヒートショックプロテイン(HSP)が生成される
ヒートショックプロテインとは熱いお風呂に浸かったり、サウナなどの高温環境にいると生み出されるたんぱく質の一種です。
HSPは細胞の修復、ストレス耐性のUP、免疫力UPなどの効果があります。
これはダイエット中における、疲労の軽減、運動での筋肉痛の軽減などに繋がり、身体を回復、元気にしてくれます。
疲労がたまっている状態だと、筋トレや運動が行えない場合も。
サウナに入ることで、日々のコンディションを整えられるメリットがあると言えます。
ダイエットの効果を引き出すサウナの入り方
続いて、ダイエット効果をより引き出すための効果的なサウナの入り方をご紹介します。
サウナと冷水浴の温冷交代浴
最もポピュラーなサウナの入り方です。
「サウナ」→「水風呂」→「サウナ」といった流れで進む方法です。
サウナによって血管を拡張。水風呂によって、血管を収縮。
その後再度サウナに入ると、反射によって更に血管が拡張する方法です。
繰り返すと、身体がポカポカ温まってくるのが分かるはずです。
代謝を高めるには最もオススメの入り方です。
- サウナに入っている時間は5分~15分程度
- 水風呂には30秒程度
- このサイクルを2~3回繰り返して終了
サウナにおけるNGパターン3つ
これまで、サウナのダイエット効果やメリットを紹介してきました。
しかし、ダイエットには適さないNGパターンもあるのです。キチンと確認して、サウナを活用しましょう。
サウナ前後のドリンクに注意
サウナ後は、ビールやコーヒー牛乳などのドリンクが飲みたくなる方も多いのではないでしょうか。
また、サウナ前に「汗をかくからポカリを飲もう」と清涼飲料水を飲む方もいるかもしれません。
実は、サウナの前後に糖分の高い飲み物を飲むとサウナのダイエット効果が消えてしまう研究結果があります。
具体的には、サウナの前・途中の摂取が甲状腺ホルモンの働きを鈍らせ、代謝を高める効果がなくなるというもの。
基本的にサウナの前後は「糖分が高い飲み物」は控えましょう。
一番痩せるのは「ミネラルウォーター」です。
水分補給が少ない
サウナはあなたの身体を発汗させ、身体の水分が失われます。
過度な発汗は脱水症状を招き、ダイエットへの影響を与えます。
平均的な人はサウナで約300~400ミリリットルの汗をかきます。
当然ですが、ダイエット以外でも、サウナを使用する場合は、体に注意を払い、水分をたっぷりと飲むことが重要です。
温泉やサウナ自体、湿度が高くのどが渇いている状態に気づきにくいです。
サウナの後に2〜4杯の冷たい水を飲むようにしましょう。
サウナ後の食事が乱れている
サウナ施設の食事はどれも美味しそうに見えますよね。
ついついアイスや生ビールなど、高カロリーな食事を摂りがちですが、サウナ後の身体は吸収率が高いので注意してください。
せっかく代謝を高めた状態が台無しになってしまいます。
効果的にサウナを活用してダイエット効果の恩恵を受けよう!
サウナはダイエット効果を含め、様々な健康上の利点もあります。
ストレス解消にもつながり、趣味にも活用できる素晴らしいアクティビティです。
ただし、本記事で説明した「サウナ前後のドリンク」「水分補給が少ない」「サウナ後の食事が乱れている」
これらのNGパターンに注意しつつサウナをダイエットに活用してみてください。
本メディアを運営している「ゾーイパーソナルトレーニングジム」では、無理のないダイエットを専属のトレーナーがマンツーマンでサポート致します。リバウンドをせずに、健康的にダイエットしたい方は、是非無料カウンセリングにお問い合わせください。
この記事を書いた人
Zoe パーソナルトレーナー 知花 和輝 某大手パーソナルジムにてトレーナー、マネージャーを経験。カウンセリングやセッション500人以上のお客様のダイエット・ボディメイクを並走。趣味は筋トレと読書。体に関する悩みを解決するための情報を中心に発信します。 |
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参照元
・サウナは減量に役立ちますか?
・公益社団法人日本サウナスパ協会|サウナならではの身体効果
・ヒートショックプロテインで元気に!