ストレッチポールというアイテムをご存じでしょうか。
誰でもカンタンに体のコンディショニングや姿勢改善、リラクゼーションによる安眠効果などが期待できるトレーニングアイテムです。
マットを丸めたような1メートルほどの円柱状の形をしていて、老若男女問わず活用でき、下半身ダイエットにも効果があると近年人気になりました。
「脚を細くしたいけど厳しいトレーニングはできない」
「運動苦手だけど私でもできる脚痩せは無いかな?」
などとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方たち向けに、現役のパーソナルトレーナーが「本当にストレッチポールだけを使ってダイエットできるの?」といった疑問や下半身ダイエットの正しい活用方法について紹介致します。
目次
【前提】ストレッチポールだけを使用したダイエットでは痩せない
まずストレッチポールを使用しているだけでは、体重が減ることはありません。
体重を落とすには「消費カロリー>摂取カロリー」にする必要があります。
ストレッチポールを活用することで間接的に消費カロリーを増やしたり見た目がシェイプされるといったダイエット方法と覚えておきましょう。
そもそもなぜ脚が太くなってしまうの?
ストレッチポールには股関節の可動性を高めて、下半身をスッキリさせる効果があります。
その理由を説明する前に「なぜ脚が太くなってしまうのか?」について触れていきます。
脚が太くなってしまう理由には主に次の4点が挙げられます。
- 余分な筋肉がついている
- 脂肪がついている
- 姿勢が歪んでいる
- むくんでいる
これら全て「日々の生活習慣」が影響しています。
例えば、ヒールをよく履く女性は、前ももに負荷がかかりやすく下半身に余分な筋肉がついてしまうことも。
また、脂肪がつく場合は食事のバランス崩れていたり、食べ過ぎてしまっているなどの原因があります。
「猫背」や「反り腰」「O脚」「X脚」といった姿勢が歪んでいる方は、下半身に負担がかかる状態となります。
結果、脚が太くなりやすい体質となります。
一方、足が細いモデルさんの姿勢は総じて綺麗な姿勢を保っていますよね。
最後に注意したいのが「むくみ」です。
仕事のストレスや、日常生活での夜更かしなどで寝不足になれば、血液の流れは悪くなり、身体の一番下にある脚に負担が…
さらに、運動不足が加わってしまえば、筋肉が衰え、肌もハリが無くなり、これがむくみ体質になる原因にもなります。
つまり、脚が太くなってしまう理由は、日々の歩き方や食べ過ぎなどの「生活習慣」からくることがほとんどなのです。
ストレッチポールが下半身ダイエットにオススメの理由
それでは本題に入っていきましょう。
ストレッチポールが下半身ダイエットに有効な理由として3つあります。
- 脚を含めた様々な筋肉が緩むから
- 姿勢が整い、スッと伸びるような姿勢に変わりやすいから
- 左右差の調整ができるから
脚を含めた様々な筋肉が緩む
ストレッチポールには、日常生活で凝り固まった筋肉を緩める効果があります。
筋肉が固まっていると、肩こりや腰痛、冷えや浮腫みの原因となります。
ストレッチポールは、胸や肩、太ももなどの筋肉の緊張をやわらげる効果も。
乗っているだけでも、筋肉が緩むため、誰でもかんたんにセルフストレッチが行えます。
姿勢が矯正される
脚が太くなる原因に「姿勢の歪み」が挙げられます。
猫背や反り腰、ストレートネックなどの姿勢は骨格のバランスを崩し、歩行に影響します。
悪い姿勢で歩けば歩くほど、筋肉はいびつな状態で付いてしまい、結果下半身に大きな影響を与えます。
ストレッチポールは日常生活で発生しやすい、前かがみの姿勢を正しい位置に戻し、骨盤を適切な角度にします。
左右差の調整
利き手・利き足があるように、左右のアンバランスはどうしても生まれてしまいます。
例えば「歩くとどちらかの脚だけやけに疲れる」「あきらかに片方の靴底が減っている」などの左右差は骨盤の歪み、ひいては下半身太りの原因に。
ストレッチポールでは体の中心(軸)を感じやすく左右の違い、疲れている筋肉の発見・改善につながります。
【下半身ダイエットにオススメ】ストレッチポールの運動4選
ここからは、ストレッチポールを使用して脚をスッキリさせる方法を紹介します。
- 股関節の外転運動
- バタ足運動
- 前ももコロコロ運動
- フロッグキック
【股関節の外転運動】
- 仰向けの状態で膝を曲げてポールに乗りましょう。
- ポールから落ちないように左右の手の平を天井に向けて開きましょう。
- あぐらをかくように膝を倒して、足の裏をくっつけます。
- 股関節が伸びる位置までゆっくり膝をおろしましょう
〇POINT 無理はせずに、気持ちがいいくらいでストレッチさせると良いでしょう。
【バタ足運動】
- 仰向けの状態で膝を曲げてポールに乗りましょう。
- ポールから落ちないように左右の手の平を天井に向けて開きましょう。
- 片足ずつゆっくり膝を持ち上げます※膝は90度に曲げましょう
- カカトでお尻を叩くように一定のリズムでバタ足を行います。
〇POINT 膝を持ち上げているときは「腹筋」を意識してバランスを取りましょう。
【前ももコロコロ運動】
- ポールを床に横向きで置き、その上に前ももが乗るようにセットします
- 両肘を地面についてバランスを取りましょう
- ポールをゆっくりと前後に転がします
〇POINT 痛みが強い方は転がさずに乗せているだけでもOKです。
【フロッグキック】
- 仰向けの状態で膝を曲げてポールに乗りましょう。
- 片方の脚をまっすぐ伸ばしましょう。
- 伸ばした脚のつま先を内側に動かします。
- カカトを地面につけたまま、滑らすように膝を曲げていきます。
- 曲がった膝をゆっくりと外に倒しましょう
- 脚を滑らせもとに位置に戻しましょう。
〇POINT 全ての動きをなめらかに行う意識をしましょう!
ストレッチポールは様々な会社が販売していますが、公式が販売するストレッチポールがオススメ。
似た商品は、お手頃な値段で多くありますが、使用すればするほど壊れやすかったり、へこみが直りにくかったりします。本家のポールはかなり、丈夫なので、高いですがオススメです。
4年ほど使用していますが、全く問題ありません。
下半身ダイエットにはマスターストレッチもおすすめ!
当ジムでは「下半身をスッキリさせたい!」「美脚になりたい!」といった方に向けに
ストレッチポールと合わせて「マスターストレッチ」もおすすめしています。
詳しく知りたい方は↓もチェックしてみてください。
▼関連記事
「マスターストレッチってなに?期待できる効果・下半身瘦せできる?」
マスターストレッチとは、イタリアのトップバレエダンサーが様々なボディワークを組み合わせて考案したトレーニングメソッドです。
船底状の専用シューズを履いて、主に股関節や背骨を使いながら正しい姿勢で行うメソッドです。
下半身太りの原因である「姿勢の歪み」や「余分な筋肉が付いてしまっている」状態の改善が期待できます。
自宅ではストレッチポールでセルフケア。
ジムにてマスターストレッチで、エクササイズ。
そういったアクションも下半身ダイエットにはオススメです!
ストレッチポールは1日5分から継続して行いましょう!
本記事では、ストレッチポールを使った下半身のダイエット方法についてご紹介しました。
セルフストレッチに有効なツールですので、これからダイエットをしたい!とお考えの方は1つ持っておくと便利です。
改めての注意ですが、ストレッチポールだけ乗っていても「体重が減ることはありません」
体重を減らし、より脚痩せをしたい方はストレッチポールを活用しながら以下の記事もご覧ください。ダイエットにおける入門について紹介しています。
「ダイエットしているのに体重が減らない!1~2ヵ月目におこる停滞期の原因と対策」
本メディアを運営している「ゾーイパーソナルトレーニングジム」では、無理のないダイエットを専属のトレーナーがマンツーマンでサポート致します。
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◆ゾーイパーソナルトレーニングジム
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営業時間:7:00~21:00(不定休/完全予約制)
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この記事を書いた人
ゾーイ パーソナルトレーナー 知花 和輝 某大手パーソナルジムにてトレーナー、マネージャーを経験。カウンセリングやセッション500人以上のお客様のダイエット・ボディメイクを並走。趣味は筋トレと読書。体に関する悩みを解決するための情報を中心に発信します。 |
【関連記事】
・【トレーナーに聞いてみた】リバウンドしないダイエットの食事方法はあるの?
【参照元】
・ストレッチポールの効果
・ストレッチポールを用いたコアコンディショニングの短期効果に関する実験的研究2
・健常者における立位矢状面脊椎アライメントおよび柔軟性に及ぼす効果