ダイエットのために、砂糖からアガベシロップに変える方が増えています。
天然由来なので安心で、甘みも強く血糖値が上がりにくいアガベシロップは魅力的な甘味料です。
それなのに「アガベシロップは太る」と言われたらビックリですね。世の中にはたくさんの情報があふれているので、惑わされる訳にはいきません。
今回は現役のパーソナルトレーナーがアガベシロップだけでなく、ラカントなど評判の甘味料についても解説します。
自分にどの甘味料が合っているのかを判断する機会になれたら幸いです。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
アガベシロップとは?
出典:Amazon
「アガベ」とは、リュウゼツラン(竜舌蘭)とも呼ばれるメキシコ産でテキーラの原料になる植物のことです。
この多肉植物のアガベから、エキスを採りだして煮つめて生まれるのが「アガベシロップ」です。
「アガベシロップ」の甘みは砂糖の1.5倍もあり、味のクセもなく、使いやすので「ヘルシー」なイメージが高く健康意識の高い人たちの間で広まりました。
オーガニックショップやヘルシー志向のカフェなどでもよく販売、使用されており、愛用者も広がりを見せています。
ところが、「アガベシロップ」に対しては「健康的だ!」という評価と「危険だ!」という真逆の評価が存在します。
そこで、今回はアガベシロップの真逆の評価について、じっくりと検証してみましょう。
アガベシロップのメリット
アガベシロップの最大の利点は、血糖値を急上昇させないということです。
砂糖の甘さの1.5倍もあるのに、体内に摂取しても血糖値がほとんど上がりません。
なぜかというと、アガベシロップの成分の70~90%は「果糖」で「ブドウ糖」のようにエネルギーとして利用されることなく、そのまま体内に吸収されてしまうからです。
食事後の血糖値の上昇を表す数値をGI値と言い、GI値が高いほど血糖値が急上昇します。
GI値が50を切るとかなり低いと言われる中、アガベのGI値は20~35しかありません。
他の甘味料と比較してみるとその差は歴然としています。他の甘味料のGI値は以下の通りです。
- 通常の白砂糖:109
- グラニュー糖:110
- 蜂蜜:85
血糖値が上がると膵臓からインスリンというホルモンが出て、血糖値を下げようとします。
インスリンは「脂肪蓄積ホルモン」とも言われていることから、血糖値が高い状態が続くということは、太りやすいということを意味します。
「血糖値が上がりにくい」「糖分の吸収が穏やか」という特徴から、糖尿病の人や糖質を抑えている人でも使用しやすいメリットがあります。
アガベシロップ2つの危険性
アガベシロップの優れている点が「果糖」にあったように、注意しなければならない点も「果糖」にあります。
「果糖」の問題は次の2点です。
果糖は肥満の元
「果糖」は「ブドウ糖」のようにエネルギーとして利用されることなくほとんどが肝臓で代謝、中性脂肪に転換され、余った分が、内臓脂肪として蓄積されます。
血糖値が上がらないのでインスリンは分泌されませんが、脳は満腹感を感じないので食欲を抑えられず、肥満の原因になります。
果糖は老化を早める
「果糖」の糖化しやすさは「ブドウ糖」の10倍以上とされています。
糖化とは、余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象のことをいいます。
糖化が進むと
- 肌のハリや弾力が失われ、たるみやすくなる、
- シワやくすみ、シミなどができやすくなる
- 髪の毛のハリやコシが失われる
- 動脈硬化や骨粗しょう症になる可能性がある
このような症状からわかるように、糖化を引き起こす「果糖」の摂りすぎには、注意が必要です。
ラカントってなに?アガベシロップとどっちがいい?
お客様より「ラカント使ってもいいですか?」「アガベシロップとラカントどちらがいいですか?」などの質問を頂きます。
結論、アガベシロップとラカントを使用するなら「ラカント」がオススメです。
理由は、天然素材なのにカロリーがゼロだからです。
またラカントは、100名以上の医師が評価に携わり認定する「医師の推奨意向確認済み商品」でもあり、カロリーと糖質を抑えられるとして紹介されています。
なお、評価に関わった医師の99%が「周囲の人」にラカントを勧めたい評価しました。
(参照:AskDoctors医師の確認済み商品)
アガベシロップも天然甘味料ですが、先ほど紹介したように「果糖」を含み、摂りすぎれば肥満の原因にもなりかねません。
そのため、ダイエットに活用するなら安全性に優れた、カロリーゼロのラカントをおすすめしています。
ラカントSとは
出典:Amazon
続いて、糖尿病など血糖値をコントロールしなければならない方や、ダイエット甘味料としても愛用者が増加しているラカントについて紹介します。
ラカントは、ウリ科の植物「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスと、トウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分「エリスリトール」という、2つの天然素材からつくられたカロリーゼロの自然派甘味料です。
原材料はエリスリトール、羅漢果エキス、甘味料(ラカンカ抽出物)
砂糖の300倍の甘さを持つ「高純度ラカンカエキス」を砂糖の甘味度に合わせるように調整しており、主成分はエリスリトールで羅漢果の割合は5%くらいです。
ラカントSの特徴
- 砂糖と同じ甘さなので、面倒な重量換算をする必要がありません
- 熱に強く、加熱しても甘さそのままなので、煮込み料理も大丈夫です
- 妊婦や子供が摂取しても問題なし
エリストールとは
エリスリトールはぶどう糖を酵母により発酵させて作られる糖アルコールの一種です。
主な原料は藻類、キノコ類、メロンや葡萄や梨などの果実、味噌や醤油や清酒などの天然由来によるもので、世界保健機構(WHO)でもその安全性が保障されています。
人間の体内にはエリスリトールを代謝する酵素がないので体内に留まることができず、尿と一緒に排出されます。これが“甘いのにカロリーゼロ”の秘密です。
エリストールの特徴
- 甘さは砂糖の70%くらいで、ミントチョコのようなスースーする感じがする
- 虫歯になる酸を作らないので、虫歯になりにくい
- 血糖値を上昇させない
- 下痢を起こしにくい
羅漢果(ラカンカ)とは
羅漢果は、中国の広西省桂林周辺にしか存在しない植物です。
清朝の時代、医師”羅漢”により漢方原料として見出され、以後、現在に至るまで桂林の人々に親しまれてきました。
昼夜寒暖の差が大きく、強い紫外線を浴びる厳しい環境の中で育つため、ビタミンやミネラルが豊富な大地から栄養素を取り込み、その果実内に様々な物質をたくわえています。
古来より「不老長寿の秘薬」「神の果物」と呼ばれている果実で、栽培が難しく、今は”保護植物”に指定され、政府が生の果実の国外持ち出しを禁止しているほど貴重な果実です。
羅漢果の最大の特徴は、甘さが砂糖の400倍以上なのに、ほとんどノンカロリーだということです。
また、極めて高い抗酸化作用や抗炎症作用もあります。
羅漢果の特徴
- 高血糖体質への試験では、血糖値や血中脂質を改善
- 食後の血糖値やインスリンに影響を与えない
- 各種ビタミンやミネラル群、食物繊維も豊富にバランスよく含まれている
- 細胞を壊さず、活性酸素を除去する抗酸化機能を豊富に持っている
つまり、ラカントSはエリスリトールと羅漢果から作られる天然成分でネガティブ要素がない、血糖値に影響がない、インスリンの分泌に影響がない甘味料と言えます。
日常生活でも使い易いうえ、糖尿病関連の世界で長く親しまれていますので、ぜひお試しください。
ただし、パン作りに使った場合には、膨らみにくくなりますので注意してください。
(参照:https://www.lakanto.jp/products/lakanto/ SARAYAホームページ)
アガベシロップ以外の甘味料「オリゴ糖」
オリゴ糖の「オリゴ」はギリシャ語で「少ない」という意味です。
糖は、1個の糖から成り立つ「単糖」と単糖が2~10個結合した「オリゴ糖」
それより多くの単糖が結合した「多糖類」と分類することができます。
オリゴ糖は、少ない数の単糖が結合してできていることからこの名前がついています。
オリゴ糖には、消化酵素によって分解されて体のエネルギー減になる「消化性」のオリゴ糖。
消化されずに大腸まで届く「難消化性」のオリゴ糖があります。
一般的に「おなかの調子を整える」オリゴ糖は、難消化性のオリゴ糖のことを言います。
「難消化性のオリゴ糖」の特徴
低カロリー
糖質には通常1gあたり4Kcalのエネルギーがありますが、オリゴ糖は半分くらいだといわれています。
大腸内で単鎖脂肪酸となり、エネルギー源として吸収されます。
血糖値を上げにくい
ブドウ糖に分解されて体内に吸収されるわけではないので血糖値が上がりません。ただし、甘さは砂糖
の半分なので、同じ甘さを得るためにたくさん摂ることのないよう注意してください。
腸内環境をよくする
腸活には発酵食品を摂取するプロバイオティクスと、腸内細菌のエサを摂取するプレバイオテイックがあります。
プロバイオティクスで摂りこんだ腸内細菌は、意外と体内に住み着く期間が短いといわれており、オリゴ糖や食物繊維といったプレバイオテイックの重要性に注目が集まっています。
「難消化性のオリゴ糖」の摂取の注意
厚生労働省「e-ヘルスネット|腸内細菌と健康」によると、「被験者のオリゴ糖摂取後のビフィズス菌の数の検査」でビフィズス菌の増加が著しいと報告されています。
4日目、8日目、14日目と検査したところ、最終的には10倍になったと。
しかし、オリゴ糖の摂取を中断したら、元の数に戻ったとのことですから、継続することが必要なようです。
市販されているオリゴ糖製品の有効摂取量は、1日あたり2~10gです。
オリゴ糖を突然多量に摂取すると、体質・体調によっては、下痢を起こしたり、おなかが張ったりすることがあるため、オリゴ糖に対する腸内細菌の「慣れ」を考えながら摂取するようにしましょう。
アガベシロップ以外の甘味料「はちみつ」
はちみつは天然の栄養成分として知られてきました。
美肌に効果的なビタミンB1・B2をはじめ、良質なビタミン類が豊富で、他にもビタミンB6やビタミンC、葉酸などが含まれています。
普段からヨーグルトにかけたり飲み物にいれたり、お料理やお菓子作りに使っているという方も多いかもしれません。
しかしこのはちみつ、「甘いから太るのでは?」という心配もありますよね。
はちみつは砂糖と比べてどのような違いがあるのか、またはちみつで太るのかどうかを解説していきます。
はちみつは砂糖よりも甘くて使う量が少くて済む
一言に「糖分」といっても、糖分にも種類があります。
はちみつに含まれている糖は、約50%が果糖、約40%がブドウ糖で構成されています。
一方、一般的に砂糖といわれる上白糖は、ほとんどがスクロースという糖で構成されています。
そして、近年の研究によると、グルコン酸には、腸内のビフィズス菌を増やして腸内環境を整え、お通じを促す作用があることが明らかになっています。
強い殺菌作用を持つグルコン酸ですが、おなかの中の善玉菌を殺してしまうことはないのだそう。
また、はちみつには腸内の善玉菌のえさになるオリゴ糖も含まれているため、腸内環境を整えるにはうってつけの食べ物なのです。
はちみつの美容ダイエット効果
便秘の改善
はちみつに多く含まれているオリゴ糖には腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす効果があります。腸内の善玉菌が増えることによって腸内の環境が整えられ、便秘の改善や予防につながります。
肌がきれいになる
便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。
この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。
そのため、先ほど紹介したオリゴ糖の効果によって腸内環境が改善されると結果的に肌もきれいに保つことができます。
ダイエット効果
はちみつに含まれるアミノ酸を摂ると代謝が上がり、効率的に脂肪を燃焼することが可能です。さらに、はちみつは他の甘味料に比べて、カロリー、糖質、GI値ともに低く健康的な甘味料といえます。砂糖の1/3の量で同等の甘みが感じられるので、摂取量も抑えることができます。
風邪の予防
ビタミンやミネラルが豊富に含まれるはちみつは、風邪の予防に効果的です。はちみつのもつ殺菌・抗菌作用によって細菌の増殖を抑えることがきるので、喉が痛い時や口内炎にも有効です。
はちみつの注意点
メリットの多いはちみつですが、注意点も確認していきましょう。
- 1歳未満の乳児、赤ちゃんには与えない
- 過剰に摂取しない
はちみつには稀にボツリヌス菌が含まれていることがあります。乳児ボツリヌス症を発症した場合、最悪死に至ることがあるので、絶対に与えないでください。
栄養価が高く健康には良いといっても、過剰に摂取すると下痢をおこしたり、中性脂肪として蓄積され、肥満に繋がっていきます。一日の摂取量は30g(大さじ2杯)までとしましょう。
はちみつの選び方
はちみつは熱に弱く、50℃以上に加熱すると栄養成分が失われてしまいます。
どのはちみつを選かが大切ですので、下記の点に気を付けてみて下さい。
- 安いものは購入しない
- 国産のものを選ぶ
- 信頼できる業者のものを選ぶ
アガベシロップも含めて使い過ぎには注意しよう
今回はダイエットや健康維持に効果があると評判のアガベシロップ、ラカント、オリゴ糖、はちみつについて、それぞれの特徴や効能、注意点について確認しました。
話題になっているだけに、どれも素晴らしい点はものの、過剰摂取には問題が生じることが分かりました。
結論、アガベシロップを使うなら、ラカントをおすすめします。
また、効率よくダイエットをしていくには、どの甘味料を使うにしても、量に気を付けること。運動を中心とした基礎代謝を向上させるダイエット方法と組み合わせて見た目を変えることが大切です。
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この記事を書いた人
ゾーイ パーソナルトレーナー 知花 和輝 某大手パーソナルジムにてトレーナー、マネージャーを経験。カウンセリングやセッション500人以上のお客様のダイエット・ボディメイクを並走。趣味は筋トレと読書。体に関する悩みを解決するための情報を中心に発信します。 |
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